ダミーカメラの落とし穴
ネットワークカメラを導入するユーザーの中には、コストの問題などでダミーカメラを設置するケースも多いだろう。
しかし、窃盗犯はダミーカメラを見分けることができると言われている。
また、筆者も店舗や街中に設置してあるカメラを自然と見る癖があり、その際に無意識のうちに
「本物か?ダミーか?」「ネットワークカメラか?アナログカメラか?」「どのメーカーか?」「どの程度の画質・画角があるか?」「いま自分はカメラに映っているか?」・・などと考えてしまう。
ダミーカメラの特徴
あくまでも筆者の個人的な考えであるが、ダミーカメラのおおよその特徴は下記の通りだ。
*必要以上に電源が入っていることを示すLEDライト(赤色)が目立つ
一般的なネットワークカメラでも電源が入っているかどうか確認するために、LEDライトが点灯するものもあるが、ダミーカメラの場合、これをやたらと目立たせている場合がある。乾電池などを入れてLEDライトだけ点灯しているようだ。
*配線されていない(または配線できない場所に設置している)
ヒドイものだとカメラ本体だけが壁面に取り付けされており、LANケーブルの配線がされていなかったり、わけのわからないケーブルが天井につけられていることがある。これは一目でダミーだとわかる。明らかに配線されていないのに「防犯カメラ作業中」などのシールが貼っているのをみると、少し残念に感じる・・・。
*筐体が安っぽい
カメラ本体が極端に安っぽいものはダミーの可能性が高い。また、仮に本物であったとしても映像品質が悪い可能性が高い。また、筆者のように日ごろからWEBの通販サイトなどでカメラの情報をチェックしている人間は直感的に「WEBで見たようなダミーカメラに似ているな…」と判断できるのである。
以上が、ダミーカメラの主な特徴である。
ダミーカメラにも比較的、高価なモデルである場合、本物の筐体と見分けがつかないものもある。
ただし、最も危険なのは、ダミーカメラだと気づかれてしまうことである。ダミーカメラが設置されているということは逆に「防犯対策が甘い」ということを窃盗犯に知らせてしまうことになりかねないため注意が必要だ。
なんだかダミーカメラを否定するような記事になってしまったが、決して、ダミーカメラが悪いわけではない。費用対効果で考えると、ダミーカメラは必要だ。
設置の際にはダミーだとわかりにくいよう機種選定や施工を注意願いたい。