ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

カメラをどこに配置すべきか?

設置場所はユーザー自身で決める必要がある

ネットワークカメラを検討しているユーザーから 「カメラをどこに設置すべきですか?」という質問を受けることがある。

 

私としては、どこにカメラを設置すべきかという問題は「ユーザー自身で決めるべきである」と考える。

導入業者は、導入業者の視点で設置場所を提案するが、実際に、映像を閲覧したり、運用するのはユーザーであるためである。ユーザー自身で「どの場所をモニタリングしたいのか?」を整理し、優先順位をつけておくことが重要だ。

とはいえ、「事務所を移転する場合」や「工場や福祉施設を建てる場合」など、 敷地面積が広い場合、どこにカメラを配置してよいのか分からないケースも多い。

ここではいくつかのポイントを紹介しておく。

カメラ設置場所決定のポイント

 

ポイント①「平面図」を準備する。 ユーザーが最初に実施すべきことは平面図を準備しておくことである。 一般的には、この平面図を用いてカメラの画角を想定したり、導入業者が施工における配線経路を確認したりする。ネットワークカメラの導入をするにあたり、最も重要なツールがこの平面図である。

 

ポイント②導入の「目的」を整理する。 ユーザーが次に実施すべきことは「なんのために導入するのか?」を明確化することでである。防犯対策のために導入するのか、社員の安全管理のために導入するのか、または別の何らかの目的があるのか、整理をしておく必要がある。この際に正しく目的と優先順位を決めておかないと、カメラの台数が無数に多くなってしまい、コストが膨大になってしまう。

 

ポイント③出入口と動線を想定する。 次に準備することが、ヒトがどのような経路で敷地または建屋内を移動するのか考えておくことである。例えば、正面玄関にカメラを設置していたとしても、裏門にカメラが設置されていない場合、防犯対策としてはあまり効果がない。建屋を利用するヒトがのどような経路で動くのか想定し、適切なカメラの配置と撮影の向きを決める必要がある。 逆にいうと、出入口と動線をきちんと整理しておけば、必要最低限のカメラ台数に抑えることもできる。

 

ポイント④対角線上に設置する。 対角線上にカメラを配置することである。小さい部屋であればカメラ1台でも十分に撮影することが可能であるが、広い空間の場合、カメラ1台では適切に撮影ができない。また、カメラの真下はどうしても死角になる傾向がある。これらの死角をなくすための一般的なセオリーとしては、対角線上にカメラを配置する方法がある。

 

ポイント⑤広角のカメラか?それともズーム型カメラか? ネットワークカメラには主に、広角で幅広く撮影ができるカメラと、ズームアップして遠い場所から撮影できるカメラの2種類がある。ズームアップの性能が高いカメラは、相対的に画角が狭くなる。部屋全体を俯瞰的に見たい場合は、部屋のコーナーに広角のカメラを設置すると良い。一方、ピンポントで特定の被写体を撮影する場合は、ズーム対応カメラで被写体を正面から撮影できる場所に設置する必要がある。

 

ポイント⑥逆光に気を付ける

大きな窓がある部屋においては、しばしば日光により逆光が発生し正しく被写体を撮影できない可能性がある。部屋に差し込む光を予測し、できるだけ逆光を発生させないように設置する必要がある。

 

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